【よしおを殺して感じたこと】

 

一昨日、僕の住んでいるシェアハウスのクリスマスパーティーの企画で、『宮崎地鶏解体のワークショップ』がありました。

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題名見て、え?!( ; ゜Д゜)

ってなった人すみません。

 

 

僕は一昨日、「鶏」のよしお(以下よしお)の首を切って殺しました。

 

 

そこで感じたこと、そのあとに感じたことを、自分なりにここに書き下ろすことが、少なからずよしおの命を頂いた僕からできることかなと思うので、つらつらと書いていこうと思います。たぶん、言葉にうまくなっていないけど頑張って書きます。

 

 

ただ、首を切る瞬間とかもリアルに書くので、読みたくない人はいつでもやめてけっこうです。

 

 

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まずこの解体は、ネジさんという、鶏解体のプロの方に教えてもらいながら、進んでいきました。またワークショップには15人くらいの人が参加しました。

 

 

初めにネジさんは、よしおを抱えながらみんなに質問をしました。

「今日このよしおの命、別にここで奪わなくてもいいんだけど、皆はどうしたい?解体をしてみたいって人いる?」

 

 

僕は正直困りました。

自分がどう感じるのか、解体はどういうものなのか、どのくらいの血が出るのか、いろいろ興味はあったけど、いきなりみんなの前で、「解体したいです。」とは言えなかったです。

 

 

僕がためらっていたら、シェアハウスのオーナーである、まさみんさんに背中を押され、勇気をだして、その場で手をあげて、解体をしてみることにしました。

 

 

まずネジさんは、よしおを殺すまえに、みんなに1つお願いをしました。

 

 

それは「よしおを抱っこする」ことです。

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僕はよしおを抱っこし、ギュッてしてみました。そしたらけっこう温かくて、あと、少し獣臭かったです。

 

 

これからこいつを殺すのかぁ、と思ったらなんだか複雑な気持ちになりました。

たぶん、

よしおに申し訳ない気持ち

どう死ぬのか知りたいという気持ち(興味)

初めて鶏を殺す不安

他にもいろいろな気持ちが混ざっていたと思います。

 

 

でも興味より不安の方が大きかったかもしれません。

 

 

とうとう殺す時が来ました。

 

 

鶏は視界を隠されると、不安で動けなくなるので、鶏の顔を、目を覆うように片手で持ち、首を伸ばして頸動脈二本を半円を書くようにして、スッと切ります。

 

 

他に羽を押さえる人と、脚を押さえる人がいて、僕はよしおの顔を引っ張り、首を伸ばしました。首は羽で覆われて太く見えるだけで、実は細かったです。

動いているよしおの首にナイフをあてて、10秒くらい僕の手が止まりました、、、、、

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いろんな感情が混ざってたけど

一番の感情は「怖い」だったと思います。

 

 

フーっと息を吐いて、勇気を振り絞って、手に力を込めて、思いっきり半円を描くようにして、切りました。

 

 

ザクッと音がしました。

切った感じは、少し柔らかい繊維をがブチブチ切れていく感じです。

そして、切ったと同時に、血が流れて来て、生臭かったです。

 

 

切ってから3秒くらいしたら、よしおが痙攣しだし、「コッコッコッコッ」と声をだして15回くらい体が揺れました。

痙攣が始まったら血の出る量が増えました。

けど、思っていたより、血はドバドバは出ていなかったです。全部でコップ3杯くらいだったと思います。

 

 

足に血がついて、俺の体は硬直して、動けなかったです。顔を握る手に力が入り、ただただ、痙攣が止まるのを待つしかなかったです。

 

 

よしおの力が徐々に無くなっていき、声が小さくなっていきました。首を切ってから30秒くらいで、よしおは死にました。

 

 

はい。

そこからはネジさんに手渡して、関節をはずしながら、上手にさばいてもらって、徐々にいつもお店で見るおいしい炭火焼きの地鶏になっていきました。

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正直な感想。

僕は殺す前に、自分が鬱にでもなってしまうんじゃないんだろうか?と思っていたけど、普通にそのあとも過ごせたし、というか、まったく落ち込まなかったし、地鶏もおいしく食べることができました。

 

 

なんか、俺って冷酷やなあと思ったけど、これって意外と当たり前のことなんじゃないかな?とも思いました。

 

 

僕らは、生き物の命を頂いてこれまで生きてきて、それはこれからも続けていかなくちゃいけないことで、人間の本能的には、これが当たり前の行為なのかなぁと。

 

 

だから普通に過ごせたのかなと思いました。

俺はごくごく当たり前のことをしたのかもしれない。

 

 

ただ。

 

 

明らかに、今まで食べるものと、よしおを解体してから食べるものは違いました。

 

 

正確に言うと、食べる時の俺の感じ方が違ったという方が正しいかもしれません。

 

 

俺はよしおが痙攣してるとき、「生きよう」とするエネルギーをものすごく感じました。

 

 

あのエネルギーは今までよしおが頑張って生きてきた積み重ねで。

 

 

その自分が口に入れる命のエネルギーを余すことなく体に取り入れたい。と思うようになりました。

 

 

そして、これはよしおの命を頂くときだけじゃなくて、他の命を頂くときもそうで、

誰の命の方が価値があるとか優劣はないなと

 

 

よしおの命

他の鶏の命

お茶の葉の命

ニンジンの命

ミジンコの命

俺の命

 

 

みんな一緒だと思いました。

 

 

そして、すべてのこれから頂く命をちょっとだけ噛み締めながらご飯を食べれるようになりました。

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まあ、ただ劇的に変わったわけではなく、少しだけ、ほんの少しだけです(笑)

でも、明らかに、食べる時の感覚が変わりました。

 

 

これは僕が感じたことで、人によって全然違うんじゃないかなと思います。

鶏の解体、一度やってみてはいかがでしょうか?(^^)